ターゲット1900とかシステム英単語

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元気の出る塾長ブログ

先月、高校生全員と個別戦略会議をしました。

”将来どうなりたいの?”ですとか、
”志望大学はどこにするの?”といったことですね。

そして、合格するためには、どの順番に、
何をすればいいのか、いま何をするのか?
具体的に話を聞き、情報提供やアドバイスをさせていただく内容ですけれども、

受験には何を使うか、
数学や英語の課題を掘り下げて行きます。

英語で、必ず要望として出てくるのが
長文読解に強くなりたい、もっと点数を上げたい、というものです

みんな、英文法でも英作文でもなく長文読解力をつけたい!

じゃあ、その対策として、なにをすればいいと思ってる?って聞くと、

みんな口をそろえて、単語力をつける!といいます。

ターゲット1900とかシステム英単語

もいいけれど、果たしてそうか?
英語長文に強くなるために、まず単語力なのか

パソコンを開けて、TheJukuの英語フォルダーの中を見ると、
英語の問題や設問を、ぜんぶ日本語に変換したテキストがあります

センター試験だと、日本語バージョンが10年分以上あります
見た目は日本語でもリアルに英語、じっさい過去に出題された入試問題です。

高校生にこの問題を解いてもらいます
日本語に変換してありますから、単語に困ることは絶対にないんですよね

それに、センター試験に出題される英文は
アメリカでは小中学校レベルだといわれます

ですから、スラスラ解けると思うでしょうが、時間がかかる、思ったように点が取れない、

えっ!なんで?

ここで苦労するってことは、英語の長文読解が弱い原因は英単語じゃない

たしかに、入試では地球温暖化とか、少子化・高齢化とかいった内容が出題されますから、
”内容”という意味では、難しいのもありますが、
英文の”平易さ”という意味で小中学レベルなんです。

日本語訳で長文読解を解いてみてわかったことは
全文の”構成”、”具体と抽象”、”因果関係”ですとか、”副詞の呼応”、”起承転結”といった
読み方の弱さ、類推力の弱さだった。

それが原因だから、ちょっとでも見たことがない単語が出てくると、
よけいビビって混乱する。

こういう時こそ、重要度だと思う箇所、知ってる単語中心に線引きができれば、
未知単語なんかに、
ビビることなく読み飛ばせるんじゃない?

たとえ、地球温暖化とか、少子化・高齢化といった単語がきても、
類推すればカバーできる。

ふだん、私たちは
そうやって読んだり聞いたりしてるんだから

長文読解は難しいかもしれないけれど、
ベースに国語力、類推力があれば、
単語力不足の影響を極力減らすことができると思います。

ターゲット1900とかシステム英単語、
しないでいい、なんていうつもりはありませんが、
単語力をつける前に類推力をつけておけば、読解はあがるんです

塾長は高校生のフリー質問を受けてきた経験から、
単語力、熟語力をつける前に類推力をつけておけば、読解はとれると思ってる。

類推ができれば、先読み、次のストーリー展開が読めて、
読むスピードも上がる・・

そして、もう一つ、戦略会議でだされる悩みに、
長文は時間がかかる、というものがあります

時間が足りなくて、いつも後半が手つかずで点数が上がらない、

じゃあ、どうしたらいいと思うの?
って聞くじゃないですか・・・

すると、やはり、きまって出てくる答えは

単語力、熟語力!

なんですね。

でも、これも違うと思います。

時間がかかる!時間がかかる!と言って、
問題集をたくさんやっても

いつものペースでやる限り
読むスピードはそんなに速くならないんです。

もう英語、打つ手がない、あきらめた?
そう思うあなた、気がついていますか?

人の思考スピードや生活リズムというのは無意識のうちに固定されています。

家族がゆっくり話す、そんなご家庭では
本人も話し方がゆっくりです。

家族全員の話し方が速いご家庭では、本人も話すスピードが速いです。

人は育った環境に左右されている、と思うんです。

ま、最近はテレビやSNSが普及したおかげでスピード格差は減ってきたとは思いますが

何が言いたいかと言うと、
速くしたければ、今日から極力速く読むということです。

意識して速く読んでみる、
いつも20分かかる問題を、思いきって5分で読んでみる、
もちろん正答率が下がるのは覚悟です。

泳げるようになりたい、泳げるようになりたい、と言って、
競泳の観客席で見ているだけでは泳げない、

プールサイドに寄っても泳げない、

泳げるようになりたければ、怖いけど、思いきって冷たい水中に飛び込まないと。

野球、おおぜいの観客の前で打席に立つ、
バットを振らなければストライク、振っても空振りか、ヒットか、ホームランか、
振ってみなければわからない。

それと同じで、思いきって5分で読んでみる
3日、3週間、30日・・
やれば、きっと変わります

正答率?スピード?どちらが優先度が高いか?

それはもちろん正答率です。

ですから、まず正答率をあげる、
次にスピードあげる、
という順番、

最初に伝えた文脈力で正答率が80%になれば
あとは練習量やテクニックじゃなく、思いきって5分で読んでみることをお勧めします。

ですけれども、おそらくスピードを上げたほうが正答率が高まるはず、
塾長もあなたと同じでした。

長文になりました、この夏、チャンスです。がんばってください

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