俳句が弱いんですよね

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元気の出る塾長ブログ 入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

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毎年1回6月に人間ドックに行く。
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今回、その結果がなんと大腸陰性!ということで、精密検査のために病院に行くハメになった。医者が嫌いで人間ドック以外は20年ぶりの病院かと思う。

人間ドックには内診もあって、医師から聞かれるのが、「かかりつけ医は?」だった。「いません・・」はダメじゃない?そう思って今回、逆転のチャンス、やむなくかかりつけ医を探すことにした。

ひとり、漢方医も知っていたが、世間話に長けておもしろいが調子がいいだけに心配だった。そういえば、灯台下暗し、歩いて3分のところに診療所がある。5年前にやって来た所長さんは、よくよく考えたら娘さん2人がTheJukuで優秀なスタッフだった。また、2年前に新卒でここに就職してきた看護師さんはTheJukuの生徒さん、看護師を目指す高3生だった。情報誌の案内ページでたまたま知ったから、「よう!」と挨拶だけはしたが、そもそも医者は嫌いなのでそれっきりだった。
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人間ドックで見つかった大腸陰性は初めてのことで、
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びっくりした。検査うんこを取る朝、急いでいたので、オケツの穴に棒を突っ込んで検査液に差し込み、そのまま提出した。まさか柴犬のを持っていくわけにも行くまい。

その罰で内視鏡検査をしなければならなくなった。今度はオケツの穴から棒でなく、チューブを差し込み、大腸を通過、終点、盲腸まで写真を撮る。痛そう、こわ〜い。

当日、朝、自宅で8時から160分 かけて下剤200mlを9回に分けてゆっくり飲む。やっぱり苦痛。やっぱり医者は好きになれない。何度、やめますと申告しようと思ったことか。

FXだけでは退屈なのでTVを見ながら下剤、FXを交互にこなした。TVは通販番組のあと、昔の映画「座頭市物語」だった。久々に感動した。いろいろ思った。

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塾長が昔、くもん式に勤務していた時のライバル、
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同年齢の黒川のことだ。彼はくもんの月刊誌「こだま」の編集長、「くもん行くもん、くもん式無料体験学習」など広報の責任者だ。新大阪駅前の夜、二人でよく飲んだ。

思い出したのは、朝礼が終わって、隣席で彼がワープロ画面に向かって声を上げて大笑いしていた。何事だ?のぞいてみたら、なんでも「こんなことを言うのは女だけ」の文を変換したら「こんなことを言う女抱け」になった、と言ってのけぞっていた。バカじゃないの?

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教育懇話会
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というのがあって、「くもん式」に興味のある全国の中学校の先生6人が公文会館に招待され、公文会長を囲んで夕食を取る会合だ。私は毎月うしろの方で同席していた。ある日「増田くん。影響与えた本はなんだね?」とみんなの前で聞かれた。ろくに本など読んでなかった。考えに考えて「伊豆の踊り子です・・」と答えたら、「伊豆の踊り子で人生変わりますかね・・」と笑われた。今思えば、ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」とか、立派な返答できればよかった。なのに貧読のせいで私の返答は会長の顔に泥を塗ったようなもんだった。ああ失敗!

翌朝、出勤途中で黒川に出会った。夕べの経緯を話したら、笑いながら「僕だったら、山岡荘八の徳川家康と答えますね」自慢げだった。今でも彼の得意な横顔は忘れられない。

黒川は山本周五郎がいい、人情話に泣けると言った。私はマニュアル本ばかりだった。出世する本ばかり読んでて、出世しないやつ、とこき下ろしてきた。そうか、人情話で行間を読む、さりげなさの中に心情を読む、そんなことが大事なんだと思った。そういえば今だに俳句がわからない。

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時代は逆行している、
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電話がわりのLine、TwitterやYouTubeに興味を惹かれ、FaceBookのリール動画やTicTokに夢中になる。確かに時代のスピードに追いつく必要はあるけれども、相手の心情を代弁したり、深いところで共感して涙する経験は少なくなったように思う。

逆行は子供たちにまで来ている、センター試験から共通テストになり、英語の配点が「リーディング200点+リスニング50点」から「リーディング100点+リスニング100点」に変わった。リーディングの問題も大問1・2の「発音アクセント問題」と「文法語法問題」がなくなり、大問1から全て読解問題に変わった。そのため語数もセンター試験の頃に比べて1200語ほど増えており、時間配分が肝になる、

と言われるけれども一番大きな変更は出題内容だ。心情理解でなく、図表、グラフ、資料の読み取りのスピードと正確さが求められる。TheJukuの共通テスト対策は、速くもこれまでの長文問題集からTOEIC問題集に切り替えた。中身でなく文字面を速く読む練習だ。大学入試、高校入試もSNS、IT、AIの渦に飲み込まれるけれど、もっと大切な心情理解が希薄になることを忘れてはならないと思う。

 

The Juku代表 増田 修一

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