”木を見て森を見ず”という 諺 があります
小さいことに心を奪われて、全体を見ないことのたとえです。
たとえば、受験生が合格安心ゾーンに入るのに必死です
A third of all food rots. ( ) the Amazon is deforested to produce more food. (名城大学)
これは、長文の途中に出てくる1文で、空欄補充の問題です。
胸騒ぎが起こる・・A third、rots、deforested の意味がわからへん・・・どうしよう?
“単語”に心を奪われて、文章の意味がわからなくなる
これが小さいことに心を奪われた状態です。
テストでは、こんなことが しょっちゅう起こります。
そこへ もってきて・・・
( ) に before while because which
から ひとつ決めなければならない。
不安。よけいドキドキしてくる
ヘビに にらまれたカエルです。
勝つ気がしなくなって、逃げることも 手向かうこともできず、
我慢できなくなって、やみくもにエイッとばかり、
それらしい語句を選び、難局から救われようとする。
○か×かは二分の一、このバクチ癖がつくと怖いのは、
これだけでは済まないところです。
古語がわからない古典、
句法がわからない漢文、
年号がわからない歴史、
選択肢ばかりの共通テスト、
カナヅチしか持ってなかったら、なんでもぶったたきたくなります。
“わからない”、“わからない”、
結局、問題を読んだことにならず、
正解の確率を 「鉛筆転がし」にしてしまう。
ず〜っと、同じ戦い方だったら、
何回やっても負け二分の一、点数はよくならないです。
そこで、ちっちゃな “ わからない ” なんか蹴散らして、
もっと全体を見る解き方に変えれば負け二分の一を減らせます。
最初は細かいところを見る必要があるけれども、
2回目は文を50%にけずって
3回目は ” なに ” が ” どう ” の 2つだけにしぼる
棒線部の外も重要で、見るところを、そこを中心に前後 3行 に移して
文脈に網を張る
選択肢も1語句にしぼる
すると、ヘビに にらまれたカエルも、タカに変身して、
勝ちに転じやすくなります。0:1から2:1に逆転優勝するようにね!
さっきの問題で言えば、
A third of all food rots.( ) the Amazon is deforested to produce more food.
( ) の前の文と、( ) の後の文を2つにしぼったら、
設問の選択肢です。
before、時間の前後
while、ところが
because、原因
which、詳しく言うと
自分に”わかりやすいことばに変換して、現実にホンマか、と考える
消去法で、whileが正解。
最初はできなくて当たり前、みんな同じです。
1回目で できないからといって、あきらめない、
できるヤツを うらやましいなんて思わない!
差がつくのはこのあと、
「鉛筆転がし」をくり返すだけの受験生なのか、
どうしたらできるようになるか、を考える受験生なのか。
過去問をくり返し解いて
正解や解き方を覚えるのも大切だけれども
どうしたら正しい判断ができるようになるか、
どうしたら速く解けるようになるか、
を考えることです。
これを冬期講習でやります。
1年、2年も今から始めます。楽しみにしてください。