精一杯のこと
ソプラノの稲向裕子です。
ニュースを見ると、ロシア軍のウクライナへの侵攻の様子が、それも目や耳を疑うような状況が伝えられています。
同じ地球上に暮らす同じ地球人、命の尊さは誰も同じなはずなのに、こんな道理に合わない争いで大切な一人一人の命を奪ってしまってもよいのでしょうか。
今ここにある平和は幻のなのでしょうか。
「いや、幻ではない!」と言いたいけれど、そうは思えない私がいて、今まで当たり前だと思っていたいた平和のありがたみを感じています。
一日でも早くこの争いを終わらせて、苦しんでいる人が一日も早くもとの生活に戻れますように。
そんな風に願うことしかできなくて、自分の無力さを痛感するけれど、それでも私たちはここで生きていかなくてはなりません。
自分の置かれた立場で自分にできることを、一生懸命やるしかないんだと思います。
私の立場で私が出来ること…ありがたいことに、私が生業としている「音楽」には心を癒したり、元気にしたり、平和な気持ちにさせてくれる効果があります。
私にできる精一杯のことは、音楽の素晴らしさを表現できるように、そしてそれを伝えられるように、変わらぬ努力をすること。
世界が落ち着かないときではあるけれど、平和を願い歌いたいと思います。
お客様に日々の喧騒を少しの間だけでも忘れていただいて、温かいものをお届けできますように…。
4/17(日)春の午後、ティータイムコンサートで生演奏をお楽しみください