元気の出る塾長ブログ

訴える力

夏は9:30に夏期講習が始まります。塾長は5分ほど時間をいただいて、受験生の皆さんに勉強法や大学入試、就職についてお伝えしています。「ビリビリ伝説は10回復習するので、鉛筆でなく指鉛筆でくり返す」ですとか、「トヨタにつとめたいなら、どこどこの大学に行く」とかの話です。

人というのは、1分くらいはどんなにつまらない話でも寝ずに聞いています。ところが、そのあとは眠くなります。塾長もセミナーに出席すると必ずそうなるから、あなたの眠気我慢の気持ちがよくわかります。目は開いているのだけれど、ほとんど気絶しています。

「鎌倉殿の13人」なんかは最初のところで「このドラマは他と何か違うな」と思わせ、いきなりハラハラドキドキさせる。そうしないと、視聴者は最後まで観てくれません。もしですよ、初回であくびでも されたら、「全然おもしろくないな」となってチャンネル アウト、そこですべておしまいなんです。

だから、話のスタートというのはものすごく重要です。工夫できるのは、まず「ワハハ」笑いです。短い話だけでなく、TheJukuの保護者会や受験ガイダンスなんかですと10分もあります。10分話をしようと思うと、堅い話ばかりでは聞いているほうが、もたないです。だから一つ目に笑いを入れる。

笑いが終わったら、次は「へー!」という驚き。びっくりするような事実です。TeJukuは予習中心、演習中心、とても静か、というと皆さんびっくりされます。中3は高校受験が終わったら、どこの塾でも20%しか残らない、ところがこの塾は高校生になっても80%が塾を続けるんです。それは予習が中心だからです。「へー!」という驚き。三つ目は感心です。今年は四日市3名、南3名、川越1名、西4名、鈴鹿高専2名、全員合格!です。なるほどね、で感心です。笑い、驚き、感心の三つがそろっていれば、人は寝ません。ワハハと笑いながら寝ている人がいたら怖いですもん。驚いているときも、感心しているときも、人は眠ったりしない。

なので、2分に一度は、笑い、驚き、感心のどれかを入れる。1分50秒くらい難しい話をしたなと思ったら、最後の10秒でパッと笑いを入れて目を覚ましてもらうわけです。

校長や塾長の話というのは、硬くてつまらないものです。そういう人のスピーチは最初からしてイメージがよくありません。「ああ、この人が出てきたか」と思った瞬間から眠くなる。とくに昼ご飯が終わった後の授業なんてひどいもので、そういう人の話は子守歌になってしまう。内容も悪くないし、結構いいことを言っているはずなのに眠くなる、なんで?

こちらに訴える力がないからです。全国には予備校の数がおよそ1000校、学習塾がおよそ50000校あるとされます。99.9%が中小企業です。それ以上大きくならないのは、「どういった志を持っているか」がまずもって影響しています。志(こころざし)以上に「組織を大きくしていく力」、訴える力が欠けていることが多いんです。反省です。

訴える力があれば、聞いてる生徒、保護者のかたも「これならやっていけるんじゃないか」「自分もがんばろう」という気持ちになります。ところが訴える力がなければ、聞いているほうは「この人、また口だけやな」「言っていることとやっていることが違うし」という気持ちになってしまう。それでは、訴える力どころか、逆に「口から出まかせ」「ウソくさい」になって、逆効果です。

訴える力というのは、求心力、人心掌握力です。相手の心に訴えるものでなければ、人が動くことはないです。なので一人でも仲間を持つ場合は、必ず人の心をつかまなければならない。心に訴えて、それを頭で理解して、初めて行動に移してもらえるようになる。

この順番が大切です。「ああ、この人の言っていることは、できそうだな」とか、「その通りだよな」というように心に通じたら、そのあとから頭の「理解」に上がってくる、そして頭で理解したら、初めて行動に移していけることになります。

腫瘍患者の医者に手術スキルがないと困りますが、病院経営者にとって必要なのは手術スキルではなく、訴える力です。経営は理屈が通用しないです。会社を経営していると、毎日毎日違ったことが起きます。受付とか薬局なら、基本となる理論や理屈がありますが、経営にはそれがありません。

ですので、みなさんが社会に出て組織で活躍するときに、どうしても訴える力が必要なんです。理屈通りにいかないことであっても訴える力を使って仲間の心を動かさなければいけない。

友達が10人いたとして、どれだけの人が、あなたが伝えていることを本当の意味で「わかっている」か?が決め手です。本当の意味で「わかる」ためには、頭でわかっているだけでは十分ではありません。完全に腑に落ちて、実行できるところまでもっていけることが、本当の「わかる」であって、そこまで「わかる」人は、10人いても1人いるか いないかです。

ビジネスだったら1000人に1人と言われます。ということは、何回も伝えないといけない。「人に教えるときには千回言行」と言われます。人にわかってもらおうと思ったら、1000回は言わないと伝わらない。

京都の三十三間堂には「千手観音坐像」「千体千手観音立像」という国宝があったり、比叡山延暦寺のお坊さんが「千日回峰行」を行なったり、仏教の世界では1000という数字がよく使われています。厳しい言い方をすれば、1000回やればできると言われているんです。もちろん、みなさんのビリビリ伝説は1000回も必要ないですが。

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