リベラルアーツ

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

リベラルアーツ(liberal arts)とは、一般教養や教養教育と訳されるものです。
そもそも教養とは何なのか、明確な答えがないようで分かりにくいのですが、
「社会生活を営む上で必要な文化に関する広い知識」とか
「学んだ知識をうまく使っていく力」と考えられています。
大学に入ると1年生や2年生の間は専門科目だけでなく、一般教養科目も勉強します。

具体的には、ジェンダーについて学んだり
働くことについて学んだり、宇宙科学や統計学
哲学、倫理、論理的な思考、観光学など様々です。

ちなみに、私は興味本位に1人で宇宙科学の授業を選択し、
ちんぷんかんぷんなまま学期末試験を受け、
単位(成績)を落としていないかヒヤヒヤした記憶があります。

さて、大学ではこのように扱われている一般教養ですが
社会人でも教養、つまり知識を上手く使う力を鍛えることが
必要なのではないかと再注目されています。

かつて大学での一般教養科目は、専門科目の前に学習する
一段レベルの低い基礎的教育といった意味がつきまとっていましたが、
最近では「答えのない問題にどう対処するか」といった力を育む意味があります。

これは、大学生でも社会人でもないみなさんにとって関係のない話でしょうか?
いいえ、関係あると思います。
なぜなら、今はVUCA(ブーカ)の時代だからです。

VUCA(ブーカ)とは「Volatility:変動性」
「Uncertainty:不確実性」
「Complexity:複雑性」
「Ambiguity :曖昧性」

の4つの単語の頭文字をとった造語です。
そんなVUCA(ブーカ)の時代なんて知らねえよ!と言う人もいるでしょう。
私もそう思います。でも、先行きが不透明で将来の予測が困難な状態といわれると

たしかに、今私たちはそんな状況にいるのだなと思います。
そんな状況にいて、学んだことを自分や自分たちや誰かのために役立たせていくには
英国数理社の知識を暗記するだけでは不十分です。

でも、知識を暗記するのでいっぱいいっぱいだし
実際にみんなが勉強することは膨大で余裕なんてないはず。
じゃあ、これから役立つ教養を身につけるためにどうしたらいいのか?

答えは、国語の文章読解問題を解くことだと私は思います。
突然ですが、ベネッセが論理言語力検定というものを実施しています。
その検定では国語をベースとして、
社会課題を材料に「話すこと・聞くこと」
「書くこと」「読むこと」に関する資質・能力を測ります。
実際の問題がベネッセのホームページに例題として載せられているので
気になった人は見てみてください。

「語彙運用力」「情報理解力」「社会理解力」の3つの領域で構成されていますが、
それらの基礎は国語です。
つまり、国語の読解力は社会で生きていくための力であり、
様々な知識を使っていくために必要な実践的な力ということ。
リベラルアーツの基礎は国語です。

国語が苦手でも嫌いでも、できることは沢山あります!
そんな人のためのやさしい問題もやり方もあります。
ぜひ国語の読解力を味方につけてほしいです!


伊藤万莉(いとう まり)

4月から立命館大学大学院の文学研究科 教育人間学に進む。桑名高校理数科、立命館大学(文学部< 人間研究学域>)卒業。
ひと言われたら10考える。高校時代は陸上競技をこよなく愛し、
近い将来は南極に行って「皇帝ペンギン」さまにご挨拶するのが夢。
最近は、生徒とどういう関わりがベストなのか探求中。

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