なぜ解答スピードが上がったかというと、問題そのものを覚えたから

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

早いもので、8月もわずかとなりました。

今回の夏期講習ですが、大学、高校受験生は、おもに過去問を解いて、解けないところは弱点だから、1、2年生を思い出す、
あわせて志望校の入試傾向に慣れる、そのための問題を用意しました。

英語の長文、国語の古典、漢文、小論文、に時間をかけていた人もいますし、数学に時間をかけていた人も多かったと思います。

全国の大学受験生は、数学ではチャート式を使う人が多く、最近は標準問題精講も使われています。
チャート式の数研出版が難しく感じるのは、テキストに使われる紙質が他紙よりハードなコート紙のせいだ、と思います。
その点、KADOKAWA/中経出版や青春出版なんかのテキストはザラ半紙なんで、温もりや親しみを感じる。
数学ができなかった塾長にとっては、こんなこともやる気の発端になっていたと思います。

高3の生徒さんで、数学がほんとにできなくて、最初の公開模試では200点中9点だったりするんです。
英語は偏差値60、国語や社会も偏差値が60なのに、数学だけは高1の”しょっぱな”から低迷し、足を引っ張ってきたんです。

決してサボっていたわけではないし、共通テストまであと7ヶ月です。理系志望の彼女としては、看護志望を諦めるか、文系に転向するのか危ぶまれました。
6月の面談でもお母さんは心配顔でした。

1学期から夏休みにかけて、ある方法をとりました。高校数学ができなかった塾長が異次元の効果を出したやり方です。

すると、3ヶ月もしないのに、最初、200点中9点だった模試の数学は、次の模試で30点、最近の模試ではなんと96点を取ったんですね。

何をしてきたかと言うと、チャート式や標準問題精講ではなくて、プレックス 数学重要公式・定理集 [河合出版]です。
これは数学の基本、数学I・A・II・Bを357ページ、1テーマを1ページにまとめた非常にシンプルな構成です。
1ページは上下2段に分かれていて、上段では公式や定理の解説。下段はやさしいのでスグ解ける類題です。
緑の「例題で学ぶ数学I・A・II・B・Ⅲ」をもっと基本にした感じです。

彼女は上段を飛ばして下段の簡単な問題だけ、やったんです。問題を解く時は鉛筆で書かない、指を使う。
わからないときは上段の説明を見ながら解き進めるという具合で、とにかくスピード重視。1ページを10秒でパッパ、パッパ、めくれるくらいくりかえしたんです。

以前は、高校のワークなんかで、わからないところがあって、そこの質問をしてきた時も「おい、おい、そこじゃないよ」みたいに、
ちょっとマトはずれだったんですが、昨日なんか、自分の学習法を見つけたからか、「大丈夫?」にも、質問してこない。

以前の模試は、途中式をガ〜ッてたくさん書いて、時間が足りなかった。次の模試では、途中式をザザ〜ッて丁寧に書いたけれども、
前回よりは多く解けるようになった。そして最近の模試では、途中式はポイントだけ書いて、そのぶんたくさん問題が解けた!と言うのです。

どういうことかというと、解くスピードが上がった、なぜスピードが上がったかというと問題そのものを覚えたからなんです。
例えば三角関数なら公式を覚えるんじゃなくて、問題、sin60°+cos30°を覚えたんです。みんなは、解くことに一心だけれども、
彼女は問題そのものを覚えていった。そうするから、模試問題を見て「はは〜ん、あれだ!」って当てはめが効いたんです。

さらに、伸びしろがあります。1ページで覚えた問題を点A、2ページで覚えた問題を点Bと考えたら、
模試の得点は、点Aと点Bをつないで解く、それでも解けなかったら点A、点B、点Cをつないで解く、という発想です。この横展開、面展開の発想がさらに得点を伸ばす。

他塾は点A、点B、点Cを深掘りしたりバラバラに教えますが、TheJukuは点A、点B、点Cのつなぎ方を毎回練習している。
必要に迫られて復習したり、記憶の出し入れをすみやかにしたり、点と点を融合する訓練をする。だから、入試に強いのは当然です。


The Juku代表 増田 修一

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