おはようございます!ソプラノの稲向裕子です。
本当は良いこともたくさんあるはずなのに、なぜか、できないこと、ダメだったことに気持ちが向いてしまうってこと、ありませんか?
きっとそれは向上心があるからゆえに、ダメなことや悪いことのほうが目に付いてしまうのだと思います。
現状に満足せず、もっと出来たんじゃないかなと理想の自分になろうと頑張る。
そんな向上心は素晴らしいけれど、出来ないことばかりに気持ちが引っ張られてしまうと、苦しいですよね。
そんな時は、意識して「良いこと」を思い出してください。
先日開催した発表会で、小学生の女の子が大好きな映画の主題歌をピアノで演奏してくれました。
毎日頑張って練習してとても上手に弾けていたのですが、本番は途中でミスをしてしまったのです。
終わった後、ピアノの前でお辞儀をするときにはとても悲しい顔をして涙目に。
司会をしていた私は、お客様へ
「みなさん、いかがでしたか?〇〇さんが伝えたかった、この曲が大好きだという想いは皆さんに伝わりましたか?」
とおたずねすると、会場から大きな拍手が起こりました。
そう、もちろんノーミスでの演奏も目指すところではあるけれど、それよりも大事なことは、「自分の思いを音楽に乗せて、
それを、聞いている人に伝えようとすること」で、それが出来たら大成功だと思うのです。
皆さんも、向上心も持ちながらも、どうかわくわくすることや良いこと、出来ていることにも目を向けていってくださいね!
稲向裕子
★ソプラノ歌手
☆名古屋二期会会員
★みえ音楽コンクール声楽部門奨励賞受賞
☆イタリア・ミラノ留学
★イタリア・ウルバーニアオペラ研究所短期留学/ブラマンテ歌劇場コンサート出演
☆国内ではオペラ「愛の妙薬」アディーナ役など多数のオペラで主演を務める
★コンサート活動・オペラ出演
☆「ソプラノ稲向裕子ピアノ・声楽教室」主宰