スイスから帰国した高校3年生

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

もう海外では夏休みなんですね、
スイスから帰国した高校3年生が、採点のお手伝いに来てくれています。

うれしいですね。
中学生のときからTheJukuで英語、数学、理科、そして論文対策をやっていましたから。

高校生がアルバイト?いいの?と思うかもしれません。

確かに・・。

その通りなんですが、塾長が思うのは、彼女に5分でもいいから生徒の前で話してほしい、
あなたに彼女の生きざまとか超え方を、直接、聞いたり見たりしてほしい、と思うからなんです。
採点してもらいながら、ちょっと海外留学のことを聞いてみる、こんなチャンスめったにない。

すでに彼女はアメリカのトロント大学に進学が決まっています。そして、大学ではリベラル・アーツを学んで将来を決めるんだそう、
すぐ近くの港中学を卒業して、わずか1、2歳の先輩、その彼女が、日本の中学、高校で期末テスト対策をしているあなたにどんな話をするか、ドキドキです。
*リベラル・アーツ( liberal arts)とは、「実用的な目的から離れた純粋な教養」・「一般教養」、様々な分野の基礎知識を横断的に身につけるプログラム。

聞かせてくれた話をかいつまんでお伝えすると、
高校の授業は、教科書が電話帳サイズで重いので、その日の分をコピー。自分で質問を立て、前日までに調べあげて、討論授業に臨む。最初に質問ありきの日本に対して向こうでは、生徒側の質問力が問われる。

くもん式の国際学園高校だから、日本のような授業なのかな、と思っていたんですが、アメリカのシリコンバレーの中学と同じ方式だ

日本と同じ年5回の定期テスト、その問題は例えば歴史なら「What is the history?」というもの。
ふだんから歴史をどうとらえていたかが試される。彼女はイギリス王朝を取り上げ、”いくさ”の前と後で評価が二分される、おもしろい歴史の共通点を論述した。もちろん日本文じゃなく英文で・・

穴埋め暗記、模試偏差値、共通テスト、一発受験に賭ける日本の受験と比べて、こういう大学進学の方法もあるんだと分かった。

学習については、勉強の質も大事だけれど、まず続けること、継続すればたくさんできるようになる、量が確保できれば、質ができるようになる、という、継続→量→質。まさに腑に落ちるもの。

いきなり質を求めるから挫折する、世間では高度な問題を解かないと受からないんじゃないか、ということで、いきなり入試問題を解く風潮があるけれども、そうじゃなくて基本例題を何回も繰り返し、何周もハイスピードにできて初めて入試問題が楽にこなせる、ということ。

もうひとつ、復習については、2、3日すれば必ず忘れるという自覚を前提に、せっかく苦労して覚えた知識を失うのはもったいないから、繰り返し、見直し定着させるタイミングを自分で決めることが大事だという。

例えば英単語だったら、ノートに日付を書いて、その下に覚える単語をずらずらっと書く、右欄に赤で英単語、左に黒で日本語を書いて、赤シートで隠しながら英→日をザ〜っと覚える、1回目。

何日かたって忘れているなと思ったら、日付を見て、その日全部を復習する、これを数週間何回かやっていると、覚えた単語と覚えられない単語が出てくる。そこから、覚えられない単語だけ、また、ノートに日付を書いて、同じように覚えていく・・

高速ジェットのような夢の方法があるわけでなく、ありさんが歩くような地道な繰り返しが成功の秘訣。99%の人はこれができないから天と地の差が開く。

塾長は改めて「やっぱり、そうか!」と思った。勉強は”やり方”しだいだ。それは朝起きて、歯を磨き、学校に行くシタクをして、玄関を出るまで、人によってこの順番や”やり方”が微妙に違うように、勉強の順番や”やり方”も、そしてスピードも、メンタルも、みんな微妙に違う。伝統的なやり方と、効率の良いやり方。そして彼女の話を聞いて「やっぱり、ほとんどの子がやってない、あのやり方でいいんだ!」と思った。


塾長:増田 修一

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