我慢しなくていいこと、我慢しなければならないこと

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

100自慢するより、1つ実績に語らせた方が早いです。

塾長が小学校の時、文章題がきらいで、きらいで、本当に0点続きだったんですね。あなたは好きでしたか?

だから、みんなが下校した後も、ひとり教室に残されて宿題をさせられる。
つらくて、つらくて、2階から見下ろすと、サッカー少年が2人、ボールを蹴り合う姿しかなく、
がらんとした寂しい校庭を夕日とともに眺めていました。

ところがです!中学に行ったら、なんとエックス使って答えが出せるんですよ!
驚きました。何に驚いたかというと、わからない答をわかったものとして、強引に文章題に突っ込むってところです。
亀の足 ー 鶴の足=2なんて、残酷なことをしなくても、全体調和にエックスを埋め込むだけでいいんだから。

防戦いっぽうだった学習戦線がエックスのおかげで反転攻勢する。
猛暑で、のどカラカラだった算数脳がギンギンに冷えた水をゴクゴクいくようなもんで、あなたはどうでしたか?

わからへんところがあっても、立ち止まらんと、わからへんまま解き進めていきや。
「わからへん」なんて かまへん、そこで止まらへんの。気にせんと どんどん次に進みや。そのうちわかるさかいに・・
これってスパイラル学習、スマホに似ていると思うんです、

パッパ、パッパと切り替えるスピードの時代。わからなくても気にならない、スピードこそ命です!

昭和の昔は、家族で見るテレビ、番組を換えるのにも、テレビの右下に数字の円盤があって、それを手で回す。
近くで画面を見るのは目に良くないから3m以上離れてましてね。
番組が終わってみんなの視線を感じた人が「俺の番か!」と空気を読んでチャンネルを換えに行く、
そのたびに「よいしょ」って立ち上がってテレビまで足を運ぶんです。

それがリモコンでテレビまで歩かなくて済むようになり、さらにスマホで人差し指一本になった。
便利な時代です。しかも、YouTube、Insta、メタバース、TicTok、・・好きな場所にどんどん切り替えられる

そもそも方程式は、紀元前2000年ごろに古代メソポタミアの数学者たちが知ってたっていうし、
古代エジプトでも方程式に使っていた驚きのエックスですが、
この場に及んで「Twitter」から名称を変更した「X」にも、マスクさんは何か込めた意図があったのかしらん?!

ところがです、困ったことに、どんどん次に進む結果、人は我慢できなくなったと思うんですよ、
職業柄、現代文や古文、漢文の読解になりますが、設問の答えは傍線部の前に出てくることは滅多にない、
傍線部の3行あととか、場合によっては30行あとに出てくる。

設問と正解部分の距離が遠ければ遠いほど読解問題は難しくなるんですが・・
設問と正解の距離を計りつつ、問題を入試会場で解いてると、制限時間、周囲のライバル、運命の合否!
といったプレッシャーがイヤがうえでも襲いかかる。・・・
あゝつらい、我慢できない、「えい!」とばかり一発勝負に賭ける、最後の2択で間違える。

長文なんか4行目に答えがあるのに3行までしか読まず、あせってカンで答える、
数学なんか自分でチョット簡単な実験をすれば正解に行き着くのに、ライバルが気になってカンで答える、
小論文もちょっと考えれば大それた考えが浮かんでくるのに、不合格が怖くてカンで答える、

ガマンが弱いぶん5教科の得点力も弱くなるんじゃない?なんて思う。

設問から正解まで、プールの水中を潜ってる時のような息苦しさと、このままで たどりつくの?という不安と、
ライバルにだけは負けたくないというプレッシャーと、この暗黒の苦しみを、我慢して、我慢して、正解できた、
我慢したからできた、そんな「壁超え」を達成感として変換できたら、人生は負けなしと思うけど・・。

1回、「壁超え」を経験すると病みつきになり、病みつきになれば偏差値70も近いと思われる。
そうなれば100自慢するより、黙ってて実績に語らせることができる。
「エックス」を使って我慢しなくていいことがある反面、
「エックス」を求めて「壁超え」まで我慢しなければならないことがあるように思います。


The Juku代表 増田 修一
 
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