考える問題!?

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

最近の入試は「考える」問題ということで、にゃたらとたくさんの文章を読ませます。数学なんか、もう死ぬほど国語長文です。

スイスやアメリカの中学・高校では、社会の定期テスト問題が「What is History?」の1000字論述だそうです。
日本の場合、考える問題というけれども、宇宙や自然界の不思議、人生ドラマの機微について深く答える問題なんかじゃありません。

数少ない定番の例題をそのまま出題すればいいものを、めんどくさい文中に沈めて「あなた、これ知ってる?」ってな感じで、
一つの視点」を見つけさせ、当てはめさせ、使わせる。

昔の「センター試験」は数字や語句は複雑だけれども解き方は1方向でした。シンプルなだけに途中までできたけどミスした、
時間が足りなかった、みたいな物理的な失策が原因。原因が明らかだから、解けないときは馬力不足という悔しさが残る。

ところが最近の「共通テスト」は解き方にこだわってる。だから、あとで正解をみると「なんだ〜、そういうこと?」ってことで、
悟空の軽いキントウンみたいな発想不足の歯がゆさが残る。

歯がゆさは、語句や数字のエッセンスが多量の文中に埋め込まれたために、あと3分あれば満点だったのに、みたいな歯がゆさだけでなく、
設問が選択肢や空欄補充だから、出題者の発想と手順にしばられ自由がない。
受験生の中には「オレのやり方で解くと解けるんだけどさ・・」なんて思う人も多いに決まってて、
それが許されない、慣れない、最初からつまずく、歯がゆさです。

確かに入試問題には一定の設問数が必要ですし、制限時間もあります。入試問題を作る人は受験生が知らない特異な考え方や図、式を展開する。
そこには特殊な前提や条件がある、それを理解させるために文章が増える。

見たこともない「枠組み」は、文中に説明される場合もあれば、知っているものとしていきなり設問で問われることもある。
問題を読んで「ああ、あれか・・」と見抜ければ簡単、見抜けなければ時間がかかって終わり。
もともと、みんな頭がいいのに、「見抜ける、見抜けない」みたいなレベルで合否が決まるなんて、それでいいの?とも思う。

こう考えてくると、考える問題というのは、「考える」んじゃなく「寄り添う」問題です。
若い頭脳がオリジナリティを発揮しなきゃ日本は沈没するっていうのに、これじゃ「忖度」です。
でも、「今さら?」となれば、そこで戦うんじゃなく、相手の発想に乗っかるという逆転の大きさと柔軟性で戦う方が大きく勝てます。

問題制作者の発想が読めて、指定通り解いて、正しく答えが導ければOK。
だったら、TheJukuとしては、出題者の背景にある思考パターンをいくつかそろえ、それさえ準備して入試に望めば早いし、勝ちが見えてくる。

気づけば簡単、気づかなければ時間がかかるわけです。塾長が思ったのは「帰納と演繹」「ABC弁証法」「比」です。
なので、これから「共通テスト」や「高校入試問題」と向き合いながら、「気づきパターン」をあなたとできる限り見つけ出し、
図示し、共有し、たくさんそろえていけば、勝てる、だった。
いっしょに、がんばりましょうね。


The Juku代表 増田 修一

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