なんとか節電・節約しようと色々と試している毎日です。
すると最近、ちょっと困ったことが起きました。
我が家はクサガメを飼っています。
1才になったばかりの小ガメです。
室内で飼っているので、紫外線を発するランプは必要不可欠。
このランプが「日光」の代わりを担っています。
カメは「甲羅干し」、いわゆる日光浴をしないと
皮膚病になったり、甲羅や骨が変形してしまう生き物です。
カメは岩の上で、実に気持ちよさそうに甲羅干しをします。
手足をピーンと伸ばして、目を閉じて完全に昼寝をしています。
カメは変温動物なので、体が暑くなりすぎたら水中に入ってクールダウンします。
さながらサウナのよう。
こうして日中の大半を、甲羅干しをして過ごします。
ところが、このご時世です。
電気代が高い。いくらL E Dライトとはいえ、電気代は気になります。
そこで、今までなら朝6時には紫外線ランプをつけてあげていましたが、
電気代節約のためにランプをつける時間を2時間遅くして「朝8時」にしてみました。
ふう。これでちょっとは節電できる、と思ったのも束の間。
困ったことが起きました。
ある頃からカメが全く甲羅干しをしなくなったのです。
日中、餌を欲しがりもしません。反対に夜中に餌を欲しがるようになってしまいました。
カメは夜行性ではなく、昼行性の生き物。本来なら夜は眠っているはずです。
そう、完全に体内時計が狂ってしまったようです。
狂った体内時計を直すには、太陽の光が必要です。
そこで、朝6時には紫外線ランプをつけ、夕方6時には紫外線ランプを消すことにしました。
そうすると、4日ほどでカメの体内時計は元に戻ったようで
餌もたくさん食べ、甲羅干しも存分にして、いつも通りの状態に戻ってくれました。
日光が必要なのは人間も同じですね。
朝日を浴びることで眼から入った太陽の光の情報を網膜を通して視交叉上核が受け取ると、
視交叉上核にある体内時計がリセットされ、24時間という一定のリズムに調整されます。
こうすることで、ホルモンバランスや自律神経の働きが正常になり、食欲や意欲でみなぎる健康な体になります。
夜更かしをしてしまって朝起きられない、という人は
寝室のカーテンを全開にして眠りにつくのもいいですね。
この時期は朝5時にはすでに明るいです。
体内時計をリセットし、1日を効率よく過ごしましょう。
業務企画室長 内田ありさ