共通テストは今年の1 月で3年目を迎えました。
変化の大きかった「英語」においても、出題傾向・分量・難易度は安定してきたと報じられています。
しかし気を緩めることは一切できません。
なぜなら、共通テストの文中に出てくる英単語のレベル自体がどんどん上がってきているからです。単語数も格段に増えてきています。
過去40年以上の間に、英語の入試はどんどん変化を遂げています。
近年では語彙レベル・語彙量が爆上がり中です。
センター試験の前身である1989年の共通一次では、100分の試験時間で、総英単語数2,728語。
試験中に求められる1分あたりの英単語処理速度は27.3語になる計算です。
これに対し、2021年の第1回共通テストでは80分の試験時間で総英単語数5,381語と大幅に増加されました。
さらに昨年、2022年の共通テストは80分5,850語で1分あたり処理速度は73.1語(1989年比2.67倍)、
2023年は80分6,014語で同75.2語(同2.76倍)となりました。
昔に比べて2倍以上のスピードで問題を解かないと、最後まで問題を解ききれないということです。
さらに悪いことに、語彙レベルも上がっています。
1989年の共通一次では、筆記試験の英単語のうち67.1%が英検3級の初級レベルでした。
「ネイティブスピーカーが読む書物に置き換えると、小学5~6年生が読むチャプターブックスの難易度」だったと言われています。
それに比べ、2023年の共通テストは英検3級・初級レベルの英単語が減り、英検準1級レベルの難しい単語が出てきました。
こうなるともう、前後の文脈から推測して考えるしかありません。
ここ数年は文章・単語とも難易度が安定しているとはいうものの、英検2級~準1級程度の単語力は身につけておかないといけません。
高校で「高2で英検2級取得を!」と強く言われているのはこのためです。
また、文章量の多い共通テストでは時間配分も重要です。
語彙力を身につけて、英文を見たらすぐに内容が理解できるくらい英語適応能力を鍛えておかなければなりません。
英語をいちいち日本語に直しているのでは、時間切れです。
英語を読んで英語ですぐに反応できるように、日々練習を重ねるしかありません。
The Jukuにはいい教材があります。
一人ひとりのレベルに合わせて問題を提供できるのがThe Jukuの強みです。
入試というタイムリミットも考えて、最適なレベル・量をこなして、焦らず着実にステップを登っていきましょう。
業務企画室長 内田ありさ