頭のいい人が話す前に考えていること②

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入試に役立つメンタル・壁の越え方・作文に強くなる

前回、安達裕哉さんの「頭のいい人が話す前に考えていること」という本を紹介しました。
今日はその続きです。
特に高校生のひとにとって役立つと思います。

なぜこの本を紹介するかというと、
これから学校では主体的・対話的で深い学びが
どんどん進められていくことになるからです。
これまでのような、先生が一方的に知識を伝える授業が改善されて
これからはみなさんが主役となって学んでいくように変わってきています。

みなさんも学校で話し合いのグループワークや
発表の機会があるのではないでしょうか?
人に話す機会は、学校を卒業してからもたくさんあります。
例えば、会社でのプレゼンや上司に自分の意見を伝える時
お客様に提案をする時、好きな人にプロポーズする時など
人生においてたくさんあります。

だからこそ、ちょっとしたひと手間をするかどうかで
あなたの人生が変わるかもしれないんです。
だから一緒に学んで、話すたびに自分の考えが深まる経験をしてほしいなと思います。

では、話す前のひと手間について今日は当たり前のことををお伝えします。
まず大事なのは、感情的になりすぎていないか?ということです。

「え?そんなこと?」と肩透かしを食らったと感じたひともいるかもしれません。
具体的なhow toについては後日お伝えするので、
今日は、話す前の状態について振り返ってみましょう。
例えば、怒っているときは誰でも正しい判断ができなくなってしまいますよね。
前回、お話したように話すのが上手になるには、話す前にちゃんと考えることが重要でした。

そして、話す前にちゃんと考えるためには、
感情に任せて反応するのではなく、冷静な状態であることが大事です。
友だちとの話し合いでも、意見が対立して
どちらも本気で真剣に想っているからこそ
怒りや許せないという想いが出てきて、ついひどい言い方をしてしまったり、
上手く伝えられなくなることがあると思います。
感情的になってしまった時はしょうがないですし、

楽しい時や嬉しい時には、ついマシンガントークをしてしまうのが人間です。
でも、自分の感情を整理して、無闇に相手に感情をぶつけず、
上手く伝えたいことを伝えられるようになったら
不必要ないさかいをなくすことができるかもしれません。

では、感情的になりすぎずに冷静でいるためにはどうしたらいいのでしょう?
それは、ちょっと立ち止まって、もし自分が今から話すことを相手に言ったら
相手はどんな反応をするのかを考えてみることです。
中高生のみなさんなら相手の気持ちを予想できるのではないでしょうか?
自分が話す時に、反射的にパッと口に出すのではなく、
ちょっと立ち止まって「本当にそうかな?」「この伝え方でいいかな?」と
考えてから話すひとって人間的に素敵だと思うのです。
もちろん私もパッと思いついたことを口にしてしまうタイプなので、
立ち止まるのはなかなかむずかしいのですが、
自分の感じたことに正直でありつつも、
それをどう伝えるか?本当に伝えるべきか?には
注意を払ってちゃんと考えたいと思います。

今日は当たり前のことでしたが、話すうえではとても大事なことです。
自分の感情を大事にしつつも、同時に相手のことも考えられるように
少しずつでいいので意識していきましょう。
もちろんずっと相手のことを気にしていては疲れるので
「話す前だけ」その一瞬だけ、相手がどう思うのかを考えてみましょう。


伊藤万莉(いとう まり)

4月から立命館大学大学院の文学研究科 教育人間学に進む。桑名高校理数科、立命館大学(文学部< 人間研究学域>)卒業。
ひと言われたら10考える。高校時代は陸上競技をこよなく愛し、
近い将来は南極に行って「皇帝ペンギン」さまにご挨拶するのが夢。
最近は、生徒とどういう関わりがベストなのか探求中。

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