人は、人として成長していく上で、
求めるものが変わっていきます。
夏期講習が始まるこのタイミングに、今回のメールでは、
自分が求めるものは何なのか、塾長自身も含めて
考えるチャンスにしたいと思います。
心理法則として有名な
マズローの5段階欲求はご存じでしょうか?
1. 生理的欲求
2. 安全の欲求
3. 社会的欲求
4. 承認欲求
5. 自己実現の欲求
そして、この5段階の更に上には、
6段階目の欲求があると言われています。
その6段階目については、
後で触れていきたいと思います。
この5段階欲求を学習に合わせると、
どのような具体的な欲求があるのか?
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1.学習の生理的欲求とは?
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もっとも低次な欲求が、生理的欲求です。
簡単に言えば、空腹を満たすなどの
生命維持に関する欲求になります。
新しい分野を学習したばかりの時というのは、
慣れていないので1mm進むのにも苦労します。
わからないことばかり、まさに、食うのに必死な時です。
食うためには、基礎だからといって読み飛ばさず、
問題を選ばすに何でもやるという
意気込みが非常に大事になってきます。
わからない、できない、進まない、ここが一番苦しい時です。
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2.学習の安全の欲求とは?
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2番目の欲求は、進み具合も不安なく、安全で、
結果的にも安定した環境を求める欲求です。
1mmも進めないという苦しい時期を乗り越えて、
それなりに理解や解き方が身に付くようになると、
それを安定させたいという欲求が出てきます。
ただ、この段階の時というのは、理解や解き方がまだ
安定していません。完璧と思っても、すぐ忘れるし、
同じミスを同じところで繰り返す、吹けば飛んでしまう
ような状態です。
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3.学習の社会的欲求とは?
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社会的欲求とは、何らかの社会集団に
所属して安心感を得たいという欲求です。
そもそも学習は孤独だと言われます。その孤独さを
埋めるのと同時に、同じ境遇や悩みを持って分かち
合える人を探そうとしたりします。
そこで定期テストの前なんかに集まって、グループで
お互いに切磋琢磨する、自分にない勉強法を
している仲間を求めるということをし始めます。
プライベートや恋愛においても、出会いで人生が
変わるのと同じように、学習でも、出会いによって
大きく変わることがあります。
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4.学習の承認欲求とは?
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「高く評価されたい」
「自分の能力を認められたい」
というのが承認欲求です。
この欲求を抱えている人は大人でも多いです。
この承認欲求には、2つの種類があります。
1つ目は、低位の承認欲求で、
2つ目は、高位の承認欲求です。
低位の承認欲求とは、他人に注目されたり、
賞賛されたりすることを求める欲求。
高位の承認欲求では、
他人にどう見られるかではなく、
自分が自分をどのくらい承認できるか、という欲求です。
自分で自分を認めることができないと、
他人からの承認を求めがちになります。
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5.学習の自己実現の欲求とは?
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どの問題もたいてい解けるようになってくると、
さらに高レベルの問題に対応し、類似した問題にも
拡大したいと思うようになります。
自分にしかできない方法で、問題を解決したり、
仮説検証を成し遂げたいと思うようになります。
他の人が思いつかない解き方や覚え方を見つけて、
困ってる人に教えたいと思うようになります。
学習は、解法=人生のようなものなので、
どの分野で得意なのか、どうやってマスターするのか、
解き方と超え方のビジョンを掲げるのと同時に、
自分の人生におけるビジョンも掲げるのをおススメします。
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学習の6つ目の欲求とは?
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5段階の欲求の先に、6つ目の欲求があります。
それが、「自己超越の欲求」です。
「四日市をもっと豊かにしたい」
「学習の貧困をなくしたい」など、
自分のエゴを超えたレベルでの理念を
実現したいという欲求です。
稲盛和夫さんが言っている「利他」という境地が、
まさに6つ目の欲求に当てはまります。
また、学習で掲げるミッションというのも、
まさに自己超越の欲求になります。
塾長の場合、みなさんがどうしたら納得いく結果がだせるか、
将来、みなさんがどうしたら納得いく人生が送れるか、です。
この欲求に達すると、人さまに必要なものを与えたくなり、
物事が上手く回り始めると思います。迷いがないからです。
偉大な人物になるためには、この自己超越の欲求まで至る
必要があると思っています。
現在の学習がどこに位置するのか考え、
今年の夏期講習が次の段階にジャンプする、そんなきっかけにしていきたいです。
一緒に頑張りましょうね