塾長つぶやき日記

勉強は理を優先

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判断には2種類があります。1つ目は情緒的判断、自分の気持ちを大切に、好き、嫌い、やりたい、やりたくない。もう一つは、論理的判断、何が正しいか、どうすれば良い結果を出せるか、自分の感情よりも論理を大切にする。

あなたは日々、どのような判断をしていますか。どちらの方が得意ですか。家庭と学校、異性と同性、得意科目とそうでない科目、状況によって温度差がありますか?

将来、Googleに勤めたい、英会話教室を開きたい、人に奉仕するロボットを作りたい、そんな夢を皆さんから聞きます。今日は4月1日、新入社員の入社式があります。高校や大学を卒業しこの春から企業で働くんです。

会社で人事を行う時なんかも二種類の判断があります。A君かB君、どちらを昇格させるかの判断する場合です。上司が、能力より好き嫌い、言うことを素直に聞く部下を選ぶか、それとも活動の成果、能力で選択するか。

この会社は仕事の成果なのか、好き嫌いなのか、すべての社員は見ています。これらの判断によって、社員は上司に媚びを売ることを優先するか、それとも仕事をしっかりするかを決めます。そういう意味では、ちっちゃな虫歯が全身にビリビリ影響するように、日々の判断が会社全体に影響します。

どちらが企業の未来に大きな差が出るでしょうか。経営の神様、松下幸之助さんは「理を優先して、情は添える」といいます。

塾長はモノ作りがしたくて、定年後は退職金をはたいて、うどん屋か塾を開店したいと思っていました。結局、定年を待たずに津市の一身田(いっしんでん)に初めて塾をオープンしました。

知り合いも、同じように、長年の夢だった塾をオープンしましたが、2年も持たずにクローズしてしました。人は自分が作ったモノが大好きです、だから他の人も絶対、大好き!と確信しがちです。でもそれは希望的観測なんです。例えば100人の生徒に自分のノウハウを試していただいて、何人の方がアンケートの「わかりやすい」に〇をしたか、という論理的判断ではなく、自分が作ったノウハウは絶対の自信あり!他の生徒も気に入るはず、という情緒的判断で突っ走って退職金をなくしてしまいました。

結婚相手を選ぶ時も、情緒的か論理的かどちらが幸せになるのか、むつかしい問題です。情緒的ですと、うれしかったり、悔しかったり、熱くなったり冷めたり、共感するシーンもたくさんあるけれど、イライラしたりするかもしれません。論理的ですと、サバサバしてクール、お互い他人みたい、妥協は許されません。速いし、ミスも少ないでしょうが、せわしない。穴の空いた50円玉のように寂しいかもしれません。

お腹がすいたので、大好きな料理を大盛で食べることもOKですが、少し体重が増えてきたので、控えめに食べるという選択もできます。ネットを見ていて、素敵な服を見て「ほしい」とその場で衝動買いをすることも、もう少し我慢すればバーゲンになるので、「待つ」という選択もあります。もちろん売り切れてしまうことあってハラハラ、ドキドキしますが。

どのような判断をするかは、その人の人生です。でも、勉強は理を優先した方が良いです。私生活では迷いますね?私は迷惑をかけない範囲で、自分の好き、嫌いの感情を大切にして生きています、あなたはどちらですか。

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