正直言います、
最近、分かったことです。
大事なものは見えないと言いますが、
それが見えたんです。今回が3回目です。
大事なものが見えた1回目は、人は居場所探しをしている、
ということでした。
特に、子どもの居場所が問題になっています。
家庭が抱える困難な問題が複雑化・深刻化しています、
学校のいじめも なくならない、
地域とのつながりも 希薄になる、
子どもが安心して過ごせる場所が少なくなって、
孤立する子どもが増えています。
10年前、新潟からT先生が教室を見に来て、開口一番
「居心地がいい教室ですね」と言ってくださった。
子どもたちが安心できる場所、
安心して”失敗”できるところ。
言葉通り、TheJukuがそんな場所になれたらいいと思っています。
居場所があるだけで人は頑張れるからです。
大事なものが見えた2回目は、
人は言葉探しをしている、ということです。
今回で1445回目になるメールは、皆さんのご支援と
スタッフの先生方のご尽力のおかげですが、
毎回、苦労するのが、ネタ、何をどう書こうか、です。
さすが、N先生は、無いところから絞り出すのがいい、と言いました。
勉強していて、問題解いて、ぜんぶ100点にできたとしても、
学習したのはなんだったのか、それが自分の言葉になってなければ、
単なる作業で終わりです。なので教室では、学習がおわったあと
お子さまに学んだことを書いてもらっています。
言葉探しは、子どもだけではない、私たち大人も同じです、
理解したことを言葉に高め、学習を上位レベルで定着させるのが国語力だと思います。
そして、大事なものが見えた3回目は、こんな事件があったんです。
15年前、英語がよくできる女性の先生がいたんですね、
ほんとによくできる、
で、私は失礼ながら「負けないから」と言ったことがあった。
「私も、負けません」と返すのかと思ったら、
その先生は「競うつもりなんかありません」と言った。
はあ？なんで？と思った。どういうこと？
10年前、女性の先生をひどく叱ったんです。
もう、やめるかと思った。
授業が終わって、帰りぎわ、「あれは私のために言ってくれたんですよね」と言った。
え？叱られたら嫌いになるのが一般的でしょ？それを、自分の成長のためだと思える、
すごい！どういうこと？なんで？と思ったんです。
それが分かったのは、
旧ジャニーズとAKB48です。
旧ジャニーズは当たり前の話ですが、
女性を対象にしたものでした。
そして、AKB48は男性です。
両者には大きな違いがあるのですが、
そこに気がついたんです。
旧ジャニーズのほうは、
旧ジャニーズジュニアという幼い頃から
デビューをさせていきました。
その幼い頃のファンが長きに渡り、
ずっと応援していくという仕組みです。
いってみれば、育成型です。
一方で、AKB48はどうでしょうか？
AKB総選挙での投票や選別という
生き残りがキーポイントにあります。
CDを大量に購入して選挙票を手にして、
自分の応援するアイドルに、
活躍して欲しいファンが沢山います。
つまり、競争型です。
この２つから分かったのは、
女性は育成型が得意、
男性は競争型が得意、ということです。
得意なのは、もともとの本能が、
大きく影響しているかと思います。
女性は子供を産んで育てていき、
男性は外に出て狩りをするという
生まれ持った本能があります。
この人間の本能に気がついたんです。
英語がよくできる女性の先生に「負けないから」と言ったのは塾長の競争型だった、
ところが、女性の先生は育成型だから「競うつもりなんかありません」だった。
女性の先生をひどく叱ったのに、女性の先生は育成型。
「あれは私のために言ってくれたんですよね」だった。
育成型、競争型に個人差はあると思います。だから、
大事なものは見えないんだと思います。
お子さまにとって居場所になる教室、
学んだことを言葉探しする国語、
そして、
育成型、競争型が今年度の指導課題になります。
ありがとうございます。
