塾長つぶやき日記

ゴ-ルデン・ウイーク

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ゴールデンウイーク、日常がほぼ戻ってきたこともあり、今年は家族や友人と、あるいはカップルで、おでかけを予定している人も多いはず。楽しみですね!楽しみのあとはいよいよ中間テストです。

中間テストは新学年になって初めてです、緊張もひとしおでしょう。ライバルがいますよね、いきなりトップに踊り出れば、みんなから羨ましがられる、クラス一のマドンナ、イケメンから尊敬の眼差し(まなざし)を一身に浴びる・・このさい、頂点に立つのも悪くないです。

頂上に立てば、次の期末テストもトップをゆずりたくないから、知らないうちに勉強にも熱が入ります。TheJukuで予習が可能になり、予習が習慣になります、学校が復習になり、成績の上げ方を知った中学生や、先頭を走る醍醐味を知った高校生は、3年間、トップを走り続けます。すご〜い

もちろん、中間テストがない学校も、ないからラッキーじゃなく、いまのうちからコツコツ積み上げておかないと、あとで面倒なことになる、こんどは範囲が倍になるから、いま、やらなあかんことは同じです。

中間テストで、できるだけ好成績を取ることです。コツですか?コツは、あれこれ手を出すより代表的な問題をくり返す、弱いところ、嫌いなところがなくなるまで1冊を満遍なく、くり返すことです。覚えても3日で忘れますし・・

むかし、分厚い問題集をかたっぱしから解いている生徒を見かけましたが、時間をかけてる割に力がつかない、間に合わないから苦手なところはそのまま、暗記してないからテストに使えない。判断できないから入試に使えない。

そもそも問題集には2種類ありますよ、暗記用とその確認用です。暗記用はバイブル本と言って薄い。ビリビリ伝説、例題数学や基本英文700選とか、自分で1冊を決める。ぜんぶ、確実に覚え切るまで10回、20回、30回、40回やる。

それに対して確認用はワークと呼びます。分厚い。ワークは共通テスト問題集や国立、私立の過去問、チャート、スクランブル英文法です。ワークはバイブル本を覚えたあと、それがテストに使えるか、確認するのにやります。○✖️△つけながら2〜3回でいい。どうしても✖️がつくヤツはバイブル本に加えていく。

気がついてないと思います。数学だったら解き方じゃなく問題を覚える、英語だったら日本語じゃなく英文を覚える。暗記が当てはめのフィルターになり、判断基準になる。ビリビリ伝説も解答じゃなく、問題を覚えるためだった。

新しい単元の導入がやさしい問題から始まるのは、新しいルールに慣れるというより、記憶の連鎖をつむぐためです。計算にしても、足し算、引き算、かけ算、割り算、分数、と行くように、4つも5つも連鎖が必要だったんです。足し算を1秒で処理できないと、モタモタしてたら連鎖が次の引き算につながらない。「時間が足りなかった、あと五分あれば解けたのに」になる。

合格には正確さ以上にスピードが必要なんです。「わかる」レベルなんかではダメで、問題を見たらパッパッと条件反射するが如く、爆破するマグマを脳に溜(た)め込む必要がある。そう、なぜ同じ問題をくり返すかといえば、制限時間内に解き切るパワーをつけるためです、4つ5つの連鎖をつむいで正解まで導火線を走らせる破壊力をつけるためです。そうしなきゃ間に合わないんです。

生徒を見ていると「ああ、この子、連鎖力がついてるな」というのが一発でわかります。それは鉛筆の速さと全身に みなぎる勢いの違いです。でも、それは自分自身のことになるとわからないから、それを確認するのにワークを使うんです。

ところが、バイブルとワークをごちゃ混ぜにしている。ワークの目的が正確さ・スピード・判断力の連鎖を確認するためなのに、バイブルみたいに1冊ぜんぶ覚えようとしているんです。これじゃ時間がぜんぜん足りません。暗記が十分でないので判断力がつきません、からまわりするんでマグマも溜(た)まりません。「あんだけやったのに点数がよくない」は、学習が事務作業になってるか、暗記が足りてないんです。

たとえば、英語でよく出題される時制の問題に「時、条件を表す副詞節は未来でも現在形で表す」というのがあります。最近は中学から出てきます。高校入試は頻出です。

テスト問題を見て、「あっ、これ、時、条件を表す副詞節の問題だ!」とすぐ気づくかどうか、気づけば解けるし、気づかなければ解けない。カンで答えて解説を読んで、「へえ、時、条件なんや・・」みたいに、日本語だけ覚えて、結果を追いかける学習では、いつまでたっても安定しません。

I can’t tell when he will come, but when he comes , he will do his best.

これです!この英文を覚えていれば、 whenを見てフィルターにかけることができます。なぜ、まえのwhen he will comeには will があるのに、あとのwhen he comesは三単現なのか?whenを見たらフィルターにかけて、「時、条件を表す副詞節」かどうかが1秒で判断できる。

判断基準は「時、条件を表す副詞節」という日本語になく、覚えた英文にあるってことです。

なので、「彼はいつ来るかわからないが、来たら最善を尽くすだろう」

これが1秒で I can’t tell when he will come, but when he comes , he will do his best. として
発射できるくらい何回も覚えこむんです。

私は基本英文700選で700文をこのように全部覚えたから言えるのですが、判断基準がないまま、いくら1000題やっても、テストには使えない。

遠回りのようですが結果的に早い。数学も同じです。やってみてください。受験はちょっとしたスキマ戦略ですよ、がんばりましょう!期待してます。

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