きしゃいぬ Bamboo-17

善太の犬の五郎は、とてもかしこい犬で、きしゃいぬと呼ばれていました。あるとき、下田くんたちに言われ、五郎は汽車と競争することになりました。汽車が近づいてくると、善太はおそろしくなり、五郎をだきしめました。それを見た下田くんたちがはやしたてていました。その出来事があってから、友達は善太と遊んでくれなくなりました。ある日曜日、善太が五郎と川の岸を散歩していると、下田くんと石井くんの声が聞こえてきました。どうやらぼうしが川に流されてしまったようです。善太が五郎に「とっといで」と言うと五郎はぼうしをくわえてきました。下田くんと石井くんは感心してしまい、「五郎はすごい犬なんだね」と言いました。それからはきしゃいぬとよばず、五郎と言ってみんなでかわいがりました。

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