風呂屋のロッカーには、番号札っていうものがついています。
四日市の「満殿の湯」に行きました。
わたしのロッカーキーは98番なのですが、風呂からあがって着替えようとした私は、ロッカーに、その番号がないことに気がつきました。
行先のないキーをぶらぶらさせたまま、裸の私は、広い脱衣室を何回もうろつかなければならない羽目に陥ったのです。
脱いだ場所くらい覚えとけよ!
そういわれそうな空気ですが、入る前は、帰りのことなんか考えてません。
一つのことに夢中になると、他のことが見えなくなるんです。
空腹で死にそうな時、いい香りのするカレーを前にしたその瞬間、財布の場所を忘れるっていう経験があなたにも、あるはずです。
脳は一つのことしか集中できません。
裸の男たちから、冷たい視線と沈黙の嘲笑を浴びながら、
私は、帰りたくても帰れず、ずっと、うろうろしてたのです。
「ああ、かっこ悪う」「生徒に会わなければよいが・・」
わたしのロッカーキーは98番。
ロッカーは87番、88番、と連続して、
88のとなりは、100番、101番と飛んでいきます。
何度見ても、89~99番までは、ないのです。
そうか、9というのは苦。縁起でもないから苦は避けている、ということですね。
なるほどね!
なんて、感心している場合ではなかったのです。
しかし、番号がないって、なんか高校入試で不合格になったみたいじゃ!
なんて、落ち込んでいる場合ではなかったのです。
わたしの98番はどこへ行ってしまったんだ?
このままでは帰れないし、
女従業員に聞くのは、もっとも恥ずかしいし。
あちこちうろうろして、13分かかりました。
ほんと、あわてました。
私のロッカーは98番をさかさにした、86番だったのです。
先入観とは怖いもの、汗ものです。
いまニュージーランドは真冬です。
ニュージーランドのクリスマスは、真夏です。
世界のセレブは、スキーを年2回楽しみます。
まずい方法にいつまでもとらわれると失敗します。
ちょっと視点を変える、
方法を変えてみるとうまくいく、
勉強も同じです。そんなことたくさんあります。
できないのは方法が悪いだけで、頭が悪いわけではない。
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