これまでと様子が変わらないので心配なお母さま

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生徒の声

これまでと様子としては変わりません。

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親の方が良かれと思ってあれこれと言っても本人はまだ納得できないことが多いせいか、先のことがイメージできないせいか、行動としては何も変わりがありません。ので、しばらくあれこれ言うの事を控えて様子を見ようかと思います。

自分で考えて工夫していけると良いのですが・・・。機会があれば本人の気持ちやどうして行きたいのか等、質問してみてください。

目標とか具体的に見つけられると良いと思うのですが、今はまだ、何となくと言う感じだと思います。毎回記入している感想の紙の目標も、深く考えてないと思います。

▼先生のコメント▼
毎回の学習報告に目を通していただきありがとうございます。

「Kさんのご様子がいままでと変わりない」とのことですね。ご心配のお気持ちはよくわかりますが、そんなことはありません。

数学の学習中、「これはこうするんだよ。」のかんたんなひと言のアドバイスで次の段階に進めていけます。このことから、Kさんは行動にはあらわれなくても、しっかりとお母さまの話、先生の話、周りの話を聞いています。少しずつですが自分のなかに情報をストックしていってます。

中学生になり、親に反抗的な態度をとるようになっても、やはり中身はまだまだ「こども」です。学校・部活・友達関係…考えること、悩ましいことが山ほどあります。

だから目先のことしか考えられません。というか、想像ができないのです。3年後自分がどこの高校に行っていたいとか、10年後自分がどんな仕事をしていたいとか、1ヶ月にどれくらい出費があって、どれくらい収入があれば苦なく生活していけるのかとか、高校のことも職業のことも世間のことも、充分な情報がないので展望が開けないのだと思います。

 この時期に、将来の夢や目標を、漠然とでも決めている子どものほうが少ないでしょう。四日市高校の国際科学科に合格した男の子がいました。中1・中2の間は注意散漫で、提出物の忘れ物があったり、漢字の小テストの勉強をしなかったり、将来の目標もなく、「ただ親が塾に行かせるから勉強している」という感じの子でした。ところが中3になった途端、状況は好転しました。目標が明確になったのでしょう。「内申点が○以上ないと、四高には受からない」という具体的な数字も変化の後押しとなったのだと思います。

お母さまも我が子のために奔走し、子どものやる気に拍車がかかるように常に子どもに情報を発信していました。

 子どもは、親の言うことを聴いていないようで、実はしっかり聴いています。Kさんも今は行動に何の変化もないかもしれません。しかし、ご家族の方がKさんのために色々言ってくださっていることは、Kさんの頭にしっかり染み付いています。お母さまもKさんと同じ年頃の頃には、きっとそうだったと思います。

大人はみんなそうだったんです。すぐには理解・実行できませんが、何年後か経ったときに芽を出し、実を結び、そして自分のためにアドバイスをしてくれていた親や周りの人間に感謝します。

今月のアンケートには、「少し言うのを控えて、様子をみようと思います」と書いてくださっていましたが、DETACHMENT(ディタッチメント)といって、関心を外してみるのもKさんの成長のきっかけになると思います。そして、お母さんが、Kちゃんにどうなってほしいのか、本音で話されることをお勧めします。「お母さんはね、Kちゃんのこと、こんな風になってほしいと思ってるの」と心の底から、将来の夢を語ってくださいませんか?テレビコマーシャルのように、禁止でなく、興味を引く言葉を常に子どもに発信し続けていくことが、ポイントだと思います。

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